2つの課題
「アレ検索」は機能も使い方も決まりました。こんな検索があったらきっと便利ですね!
でも、2つ問題があります。今回はその課題をどうクリアするかを学びます。
1つ目。
「アレ検索」は「きっと」便利なのですが、本当に便利なのか、また、便利だとしても本当にたくさんの人が使ってくれるか分かりません。その確認が必要です。
2つ目は、何でも検索できる検索システムなので、当然開発にはたくさんのお金がかかります。それをどうするか。
使ってくれるかどうか分からないものを少ないコストで確かめることが必要そうです。
ビジネスの言葉に置き換えると、
「便利だから、たくさんの人に使ってもらえる」という仮説を検証するための、少ないコストでできるミニマムの機能を持つプロダクト(MVP)を作るのです。MVP(Minimum Viable Product)とは、ユーザーに価値を提供できる最小限の製品のことで、野球選手などに使う「MVP」とは違います。今回はこのMVPという言葉も覚えてもらいました。(注意:これは小4のプログラムです。)
ジャンプの登場人物の検索ボット!
さて、この便利な検索システムのミニマム版はどのようなものでしょうか。まず、何かを削ることを考えます。
ここでもう一度、アレ検索とは何かを思い出してみます。
アレ検索とは、
1. 言葉が思い出せない人が
2. ヒントに答えることで
3. 選択肢から正解を選べる
4. チャットボット
まず、1を狭めてみましょう。
本来アレ検索はどんな言葉でも推測出来るのですが、そうすると膨大なデータが必要そうです。そのためカテゴリーを絞ります。
ここで、絞り方を考えます。K君が好きなもので、他のたくさんの子どもも好きそうなものを選んだ方が使われる確率が良さそうですね。野菜や動物より、もっと子どもに「ササる」もの。いろいろ聞いていくと、ジャンプの登場人物はどうか、ということになりました。「ジャンプに出てくる人なら誰でも分かる」というのは確かに面白そうですね!
2と3はこれ以上絞れなさそうですね。
4は検討出来そうです。チャットボットをゼロから開発するのではなく、すでにチャットとして使われているシステムを使うのです。
そうです、LINEです。LINEのチャットボットならみんな使っているし、開発用のツールも出ているようです。
データベースって?
そうしたら、今度はチャットボット検索の元になるデータベースを作ります。そもそもデータってなに?という説明から。
この検索のデータベースの作り方は簡単で、
キャラクター名 性別 年齢 登場マンガタイトル 髪の毛の色 主人公かどうか ・・・
という感じで、1キャラクター1列のスプレッドシートを作成していきます。この項目の洗い出しも一緒に行います。
全てのキャラクターを調べて、入力しなければなりませんが、おおよそのキャラクター数がわかればデータ入力作業ということで誰かを雇ってやってもらえそうです。クラウドファンディングが必要になってきましたね。
マスコットキャラクター
そして、今回最後に決めること。
チャットボットに登場させる、マスコットキャラクターのデザインです。
迷う間も無く、あっという間に決まりました。前回まで使用していたロボットがあったからです。
ちょっと可愛く「あ」の字をつけてみました。
このロボット、名前が「アレ」だとちょっとだけ下品。。
そこで調べてみると、フランス語で「Aller」は英語の「Go」。「行く」というポジティブな意味なので、「Mr. Aller」に決まりました。
Mr. Aller(ミスター・アレー)のジャンプ登場人物検索チャットボット。
なんだかすごいものができそうな気がしてきました。
今回はいろんなことが着々と決まり、盛りだくさんでしたね。
エンジニア募集
さて、作るものも決まったので、エンジニアを募集します。
まず見積もりをいただき、そのシステム開発費とデータベース入力代行代、そして宣伝広告などのコストを計算して、クラウドファンディングと進みたいと思います。
次回はクラウドファンディングの準備です〜。